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疾風ロンド

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「疾風ロンド」を見ました。



昨年末に公開された、東野圭吾の同名サスペンス小説の映画化。

盗まれた生物兵器の捜索にあたる、しがない研究者の栗林を阿部が演じるほか、物語の主な舞台となるスキー場のパトロール隊員役で「関ジャニ∞」の大倉忠義、スノーボード選手役で大島優子が共演。
大学の研究所で偶然できてしまった違法な生物兵器「K-55」が盗まれ、研究所所長のもとに「人質は全国民。身代金3億円を用意しろ」との脅迫メールが届く。
盗まれた生物兵器を秘密裏に探すよう命じられた、しがない研究主任の栗林は、何の手がかりのない中で捜索を始めるが、そこに「犯人死亡」の報せが届く。
犯人の遺品から、生物兵器の所在のわずかな糸口をつかんだ栗林は、ヒントとして浮かび上がった「日本最大級のスキー場」へと向かうが、、、

ネットで拾ったあらすじでは「生物兵器」と書いてありますが、人を襲う化け物とかじゃなく、ワクチンが絶対作れない細菌、炭疽菌のレベル4という感じ。
戦争での細菌兵器にも使われる感じ。

それを、研究員Aが研究室で偶然つくちゃったことで、そんなのが自分の研究室で作られたことを嫌った所長が、いきなり研究員Aを解雇処分。
自分は天才なのに、いきなりの解雇通告に納得でいない社員Aが、炭疽菌を持ちだし、雪山に埋める。
目印に発信機を詰めたテディベアを置いてきて、その発信を受信する端末と引き換えに3億。

警察に言えば、炭疽菌を作り出してしまったことがバレてしまうし、内々に解決したい、、、所長と研究員の栗林が無い知恵を絞っていたところ研究員Aが関越道の事故で死亡。



車の中に残された受信端末を手に入れるけど距離が遠いと反応しません。
しかも、テディベアの発信機の電池は4日程度できれちゃう。
炭疽菌が入った容器は気温10で割れちゃう。



そんなとき、テディベアの写ってる写真の背景にスキーのリフトらしきものが。
栗林の息子がスノボをしてて、その知り合いのスキーショップ店長や、その知り合いの山岳写真家の判断で野沢温泉というところまで絞り込まれる。

でも、その炭疽菌を海外に売り飛ばしたい、別の研究員やテディベアを拾って、スキーでぶつかりそうになった少女にあげちゃう地元中学生。

急いで見つけ出したい栗林だが、スキーが下手で捻挫してお手上げ。
そんなときに、パトロール隊の大蔵忠義や大島優子と知り合い、捜査協力してもらうことに。



ストーリーの軸は「細菌兵器」というシリアスな存在ですが、それを感じさせない笑える展開になっています。
けど、テディベアを拾う中学生親子の感情の葛藤や、スノボでオリンピックを目指す大島優子、才能を伸ばせずにスノボを引退し、パトロール隊に入った大島忠義の正義感、自分の身を守りたい柄本明、妻に先立たれ一人で子育てに苦戦する阿部寛。 
それぞれの事情、都合、感情が絶妙に絡み合う面白い作品に仕上がっていました。
こういうのって、作家の東野圭吾の緻密な組み立てによるものなのかな~
スリリングで、楽しくて、ジーンとする、、、良い映画でした^^



同じ設定で、別の刑事ドラマに仕上げたら、違う意味で面白い絵がになるような気もしますww

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