Quantcast
Channel: HAL WEB Photo Blog
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1586

64 ロクヨン 前編/後編

$
0
0
「64 ロクヨン」を見ました。



前編/後編を一気に4時間!

わずか1週間の昭和64年(1月7日に天皇が崩御したため)に発生した少女誘拐殺人事件・通称「ロクヨン」。



事件は未解決のまま14年の時が流れ、平成14年、時効が目前に迫っていた。

かつて刑事部の刑事としてロクヨンの捜査にもあたった三上義信は、現在は警務部の広報官として働き、記者クラブとの確執や、刑事部と警務部の対立などに神経をすり減らす日々を送っていた。



そんなある日、ロクヨンを模したかのような新たな誘拐事件が発生する。

犯人は「サトウ」と名乗り、身代金2000万円を用意してスーツケースに入れ、父親に車で運ばせるなど、事件は「ロクヨン」をなぞっていたが、、、

犯人の目星をつけ、動かかぬ証拠を見つけ、犯人を追いつめ、自供させ一件落着、、、という刑事ドラマが多い中、単純には辿り着けない、いくつもの人間の感情が入り乱れて、事件が動く様子は最後までわからない面白さです!



・誘拐事件が起きる。
・犯人からの電話の録音に警察自宅班が失敗。



・犯人にまんまと身代金を奪われる。
・数日後、誘拐された少女は車のトランクから死体で発見。
・三上は娘が家出中なので、娘を思う親の気持ちが痛いほどわかる。
・警察自宅班の録音ミスした日吉は警察を退職し引きこもり生活。
・警察本部はこのミスを隠ぺい。
・日吉の親友、幸田は犯人を捜して日吉の無念を晴らすため警察を退職し個人で操作。
・幸田は、唯一犯人の声を聴いてる、被害者の父・雨宮と協力し、雨宮は電話帳全員に無言電話をかけ、犯人の声を探し出す。
・その声の犯人・目崎(緒方直人)の娘(不良娘)が補導されてるタイミングで、誘拐したかのような電話を犯人の声の目崎にする。
・あわてる目崎はボロを出しそうになるが、、、電話の声が似てるだけでは証拠にならないと釈放。
・そして、この時、警察仲間に犯人の声が元捜査員の幸田だとバレる。
・不良娘が万引きで補導され、誘拐は狂言であるということで、事件はダラダラと、、、
・しかし、そのすぐ直後に、不良娘の妹の小学生を誘拐したと電話が。
・これも、小学生の一人遊びでの不在を利用した電話だったが、犯人の声の父は焦って、軽率に動いてしまう。
・そして、三上の執拗な追求でで真犯人であることがバレ、時効直前で逮捕。

・誘拐狂言騒動を起こした幸田は自首。
・幸田と共に犯人捜しをした、殺された少女の父・雨宮も自首。

・三上は警察を退職し、家出中の娘を自分の足で探していく決心をする。

ん~~ 他にもいろんな個人的な感情が入り乱れて、難しいストーリー。
でも、終わってみればすべての辻褄が合い、難しさが逆に面白さに。
誘拐殺人事件を面白いと表現するのも変ですが、刑事ドラマである前に、ヒューマンストーリーなんです。



すべての出来事が、家族愛、出世欲、借金苦、刑事魂、友情、自己犠牲、自信喪失、、、、そんな人間の感情で組み立てられた物語。

刑事ドラマっていうのは、こうでなくちゃ!
そんな要素がたくさん詰まった映画でした。

映画の面白さに引き込まれたら4時間なんて、あっという間!!
 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1586

Trending Articles