ノア 約束の舟

「ノア　約束の舟（原題：Noah）」を見ました。



6月13日から公開され、すでに動員１００万人を突破した大作です。

ある夜、ノアは眠りの中で、恐るべき光景を見る。
それは、堕落した人間を滅ぼすために、すべてを地上から消し去り、新たな世界を創るという神の宣告だった。

大洪水が来ると知ったノアは、家族と共に、罪のない動物たちを守る箱舟を作り始める。やがて大洪水が始まる。
空は暗転し激しい豪雨が大地に降り注ぎ、地上の水門が開き水柱が立ち上がる。
濁流が地上を覆う中、ノアの家族と動物たちを乗せた箱舟だけが流されていく。

閉ざされた箱舟の中で、ノアは神に託された驚くべき使命を打ち明ける。
箱舟に乗ったノアの家族の未来とは？
人類が犯した罪とは？そして世界を新たに創造するという途方もない約束の結末とは？？？

まぁ、クリスチャンでなくても知ってる有名な話なので大体わかってる方が多いと思います。

で、、、私もクリスチャンではないので、この映画が聖書（原作）に忠実なのかどうかはわかりません。

洪水が来ることを神から告げられたノアが、いろんな動物をペアで船に乗せ、人間に汚された地球からすべてを洪水で消し去り、船の中に入れられた最小限の生物たちで、もういちど１からやり直そう、、、的な解釈を持っています。

簡単に解説すると、、、
洪水の夢を見たノアは、神のお告げと信じ、箱舟を作りを決心します。

その製作場所（神の指定した場所）に向かう道中に盗賊に腹を切られて重症だったイラ（ハーマイーオニー）を助けます。



箱舟を組み立てる地は謎の巨人に守られてて、でも、ノアが神のお告げのために行動してることを知り、手伝ってくれます。



完成した箱舟にはなぜかどこからともなくペアの動物たちが殺到！



ここでは「どうして動物が船に乗り込むの？？？」と思っちゃダメです。
神のなせる業なのですから（笑）

巨人たちはノアを守るために犠牲に、、、



巨人たちは堕天使の生まれ変わりなのか？　神の助けはありません。

そして、そこに大雨が、、、
洪水の原因は雨だけじゃなく、地下水までもが水柱となって噴出します！！

ぶしゅーーーーーーーー！！



そして地上はみるみる消えて地球は全部海に。。。

ざぶ〜〜〜ん



ここまではノアの箱舟を知ってる人なら想像の範囲かな？

ここから先、、、

ノアは洪水が収まって動物たちをペアで開放し、植物の種を育て、そのあと自分たち家族に寿命が来て、死ぬ日が来るが、それで人間がこの世界から消えて本来の「人の居ない地球」に戻るということを目的としてたのです。

なので、まずノア夫妻が死に、その息子ふたりが埋葬を、、、その息子二人は末の子供（まだ幼児）が埋葬し、、、その最後の子が寿命になってEND。
そんなことを思い描いてたときに、ハーマイオニーが妊娠しちゃう。
腹を切られて子供の生めない体だと思われてたのに、箱舟出航前にノアの父（神のパワーを持つ）に手をかざされて治ってたのでした〜

本来なら孫ができて喜ぶべきところですが「人類の消去」を最終目的としたノアにとって想定外の出来事。
もし、そのこが男なら末っ子のあと最後の人となればよし。
でも、女の子なら私がその赤ん坊を殺すしか目的達成への道は無い。

そして、、、嫌な予感は的中し女児誕生。。。

ノアは赤ん坊にナイフを突き立てるも、、、、その子を見て愛情意外感じないと気づく。
そして、めでたしめでたし。

THE END

でもさ、、、話の発端はアダムとイヴの禁断の○×○×のため、生まれてきた子孫の血肉を争う戦いに発展したことを洪水で流して一掃しようという話の始まりだったのに、、、命を育む「愛」を優先してもいいの？

人としてはそれで良しと思うけど、結局アダムとイヴの禁断の果実事件はうやむやのまま、その後の子孫もまた同じことを繰り返していくと、、、
だったら、箱舟のために犠牲になった人々や巨人たちが浮かばれぬ〜(´Д｀;)　

奥が深いと話というか、話の芯がぶれまくって、人間の愚かさだけが残っていくような印象でした。