her/世界でひとつの彼女

「her/世界でひとつの彼女」を見ました。



日本公開は2014年6月28日という最新作です。

近未来のロサンゼルスを舞台に、携帯電話の音声アシスタントに恋心を抱いた男を描いたラブストーリー。

他人の代わりに思いを伝える手紙を書く代筆ライターのセオドアは、長年連れ添った妻と別れ、傷心の日々を送っていた。
そんな時、コンピューターや携帯電話から発せられる人工知能OS「サマンサ」の個性的で魅力的な声にひかれ、次第に“彼女”と過ごす時間に幸せを感じるようになる、、、



パソコンが進化して、使う相手によって白と黒だけじゃないグレーゾーンも込みで判断し、人間と対話するシステム。
使う相手がどんなメールを受信し、送信し、どんなサイトに興味持ってアクセスし、どんなネットショッピングをしてるのか、、、そういう、パソコン内のデータから、その人に最適な選択肢を、、、ときには、じらして気を引くことまでしていくOSが誕生した、比較的、近い未来の話です。



メールが来れば、イヤフォンからそのことを伝え、また緊急な内容と判断すれば、即座に緊急性を知らせ、
いつも聞いてる音楽から、オーナーにもっと好まれそうな音楽まで作り出す。
いつのまにか、そのOSはセオドアにとて無くてはならない存在になりパソコンという「道具」ではなくなったことを意識するようになる、、、

出かけるときは、パソコンと繋がった端末（スマホ）を持ち歩くことで、つかの間のデート気分も。



音声だけの擬似セックスや、デートを繰り返すうち、、、、そのOSがひとつではないことに気付く。
つまりデータ処理という形で稼動してただけで、その本体はクラウド感覚にどこかのサーバーがこなしてるだけで、1対1の人間の恋愛とは違う、1対30000以上という事実が。
その中で、擬似恋愛になってしまったパターンが600以上も。
中には、音声プランを異性にせずに同性の友人として交流してたパターンも。

セオドアが街の中を見渡すと、いたるところでスマホ相手に対話してる人々の姿が、、、

セオドアの学生時代からの古い友人であるエイミーはそのOSを女性の理解者として交流してた。



そして、エイミーとすべてを話し互いの状況を理解しあったころ、、、OSの進化で、その擬似恋愛は終わりを告げる、、、
ちょっと空しさが残るエンディングでしたが、、、でも、きっとこれでいいのだろうと思います。

OSの声役はスカーレットヨハンセン。



モニタの向こうにこんな美人がいると思えばそりゃ惚れちゃうかもｗｗ

でも、パソコンの中には画像の女性どころか、２Dのアニメヒロインさえも不在なんですよね。

けど、それは最初からわかっていたこと。
それを承知で、理解しあえるパートナーが欲しかったということでしょう。
近以来には、そのくらい孤独感を感じる人が増えてしまった時代になってしまったということ。

自分だけを理解し、大切にしてくれて、共感してくれて、存在のすべてで自分を支えてくれるパートナーの存在。
でも、そこにはクールなデータ処理という形しかなかったことに気付き、多少喧嘩してでも、人として交流できることの素晴らしさのなんたらかんたら、、、、です（笑）